SEに求められる表現力とは

プログラマーの経験を積み、SEデビューすると、資料作成や説明のためにかなりの時間がとられることに気が付く人は少なくありません。実は、SEにはテクニカルなスキルとともに表現力が求められます。

プログラマーが機械に通じるプログラミングを行う必要があるように、SEには、ヒアリングする人、指示を出す人など、それぞれに通じる言葉で説明する能力が求められるということです。表現力が求められる理由について、こちらのリンク先(http://se-expression.com)でもっと詳しく説明されているので気になる人は見てみてください。

基本となるのは正しい日本語表現で、内容が正確であることが大切です。エンドユーザーに向けて話す場合は専門用語などを極力避けて、システムの動きがイメージできるような仕方で表現することができますし、逆にプログラマーなど、システムの仕様を正確に理解する必要がある人には、曖昧表現を避けて具体的に指示する必要があります。

表現力は資料作成の点でも重要です。口頭で説明するのと違い、資料作成は時間を要するため、なるべく簡略化したいと考えてしまいがちです。それでも、資料の目的や読む人のレベルに合わせて言葉や表現を変えたり、図表や画面イメージを挿入することで、システム開発がスムーズにいくケースが多いようです。

資料作成で特に意識したいのは、その資料をだれが読むかということです。そして、その資料を読んだときに、こちらが意図したアクションを起こすことができるかという点に着目して作成します。

さらに、言葉の揺らぎやダブった表現がないか気を付け、挿入する図表などに矢印などをつけて、どの点に注目すべきかが一目で理解できるようにすることも大切です。